私は９年前の夜中、突然何の予兆もなく顔面麻痺を
発症しました。原因は不明ですが、その時介護施設で
夜勤中だったので、疲労やストレスがピークだった
事は一因だと思います。

顔面の右側が全く動かない状態になり、
目も口も閉じる事が出来ず、
味覚も感じられなくなりました。

夜勤明けに市立病院を受診、ステロイド点滴を
２週間続けましたが、回復は無理との診断で
顔面麻痺減荷術という手術を受けました。
耳の骨を外して顔面神経の通り道を拡張する
手術です。全身麻酔で４時間掛かりました。

手術後、目も閉じる事が出来るようになり、
味覚も次第に戻ってきましたが、顔面のしびれ、
引きつる感じは解消しませんでした。

約１年間市立病院に通院し、ビタミン剤などの服用を
続けましたが、主治医からも
「これ以上の回復は望めない。ここまで回復しただけ
でも奇跡的、神様に感謝ですね」
と本気か冗談か理解できない言葉を頂き、
通院を止めました。

私としては、顔面の歪み、左右非対称に納得がいかず、
何とかして元の顔に戻りたい思いでしたが、
西洋医学の限界を感じました。

ネットなどで遅まきながら顔面麻痺の情報を検索して
みると、鍼灸が効果的との記事を多く目にしました。
「顔面麻痺・鍼灸・家から近い」の条件で幾つも
候補がありました。

たまたま最初に電話を掛けたのが二宮先生でした。
予約を取りお伺いした初診の日、思いの外、
先生が若い事に少し躊躇し不安を感じました。
しかし、それが全くの杞憂である事を理解するのに
時間は掛かりませんでした。

ヒーリングミュージックが流れ清浄感漂う施術室は
完全予約制で他の方に遠慮なく、自分の身体の状況
を話す事が出来ました。
先生はとても真摯に丁寧に私の訴えを傾聴し、
今後の治療方針等を説明して下さいました。

施術後、全身がポカポカと温かくなりました。
顔面麻痺は重い緊張としびれ感が継続するのですが、
それらの感覚が緩み軽くなったように感じました。

初診の日に、西洋医学と東洋医学は違うという事が
身を持って体験でき、今後は二宮先生にお任せしよう
と決めました。

誠心堂にのみや鍼灸院へ通院して8年になります。
顔面麻痺は「薄紙を剥ぐように」との言葉通り
ゆっくり回復しています。

顔の歪みについては、医療関係者ならば顔面麻痺の
後遺症だと分かるかもしれないが、
一般の人が見る限りは見分けられない程度まで
良くなりました。

私は介護施設での仕事をずっと続けており、
肩、肘、腰等が常時痛みます。
この8年で肋軟骨は３回骨折しました。
しかし、顔面麻痺減荷術後、病気で欠勤した事は
一度もありません。
これもひとえに二宮先生のお陰だと感謝しております。

先生には、顔面麻痺だけでなく、全身の痛みに
対応して頂いています。また、施術中に職場での
悩みなども傾聴して下さり、心身共にリハビリして
元気にして下さいます。

この8年間で、幾度も試験や研修を受け、
介護ヘルパーから介護福祉士となり、
現在は介護支援専門員として忙しい毎日を送って
います。受験勉強の際にも、体調管理に留意して頂き
励ましの言葉を頂きました。
本当にありがとうございました。

私の夢は、これからも体力の続く限り仕事を続ける事
です。高齢者介護は決して楽な仕事ではありませんが、
超高齢社会を目前に今後もニーズは高まる一方です。
私も何れは高齢者になりますが、それまでは仕事を
通して出来る限りの社会貢献をしたい気持ちです。
その為にも、体調管理は二宮先生にお任せします。

先生、どうぞ末永く付き合って下さい。
よろしくお願いいたします。