鬱、抜け出すには?
鬱、抜け出すには?まずこれを。
最近、抑うつっぽくなってきた…という方。
長らく鬱に悩まされている方。
鬱ではあるが、少しづつ活動できるように
なってきた、という方。
私が診させていただいたうつ患者さん達の
治り方、もしくは完解のきっかけは
様々です。
鬱、抜け出すには?どうすれば?
まずは信頼できる主治医を見つけること。
これが最重要です。
あなたのことを客観的に診てくれる
「専門家」の力が必要です。
依存するわけではありません。あくまで、
主治医は完解・治癒に向けての協力者・
伴走者です。
あなたが今、「病のどの段階にいるのか?」
を教えてくれる人がいることは、とても
大切なことです。
鬱には波があります。状態がすごく良いと
思っていたら急に悪くなったり、
悪いと思っていたら良くなったり。
あなたが今「病のどの段階にいるのか?」
を教えてくれる人がいることは、あなたが
その波に苦しむ負担を減らしてくれます。
そしてご自身が「鬱」に良いと思うものは、
何でも試してみてください。ほんの小さな
きっかけで人がガラッと変わる様を今まで
何度も見てきました。
下に書いた情報がその小さなきっかけに
なるかもしれません。一つでもご自身で
良さそうと思うものがあれば試してみて
下さい。
鬱、抜け出すには?次にこれを。
昨年、大阪で日本心身医学関連学会という
大きな学会に参加させていただきました。
東洋医学では昔から「カラダとココロは
一体です」という治療観があります。
ですから、私は身体だけでなく心の治療も
学び続けています。
今回、私がその学会で得た情報と、
それに対する気づきをあなたと
シェアさせていただきます。
私自身とあなたの気づき・ヒントと
なることを願って、このブログを
お届けします。
※学会ではたくさんのテーマを
取り扱っていたので、今回はまず
「鬱」に絞ってお届けします
◆森田療法について
・療法としては基本的に入院2〜3ヶ月
(全く何もしない1週間→軽作業→徐々に動く)
全く何もしない1週間の後からは、
 日記などオススメ。
実際の療法については、主治医の先生に
相談していただきたいのですが、下記に
ある「思考法」などは鬱の方はもちろん
ストレスでお悩みの方にも有効かと
思います。
・完璧を目指さない。
・症状持ちながらでも、本来自分が持っている
能力を発揮して願望や目標など、できること
を増やしていく。
・「症状だけに目を向けて視野が狭くなって
いる状態こそが病的である」と捉え視野を
広げる機会を持つ
・あるがまま。
「私はこう感じる、こう思う」を大切に。
・「取り除く」よりも「ゆるめていく」
◆血液検査でうつ病が診断できるようになるかも。
血漿性PEA濃度はうつ病が寛解してくると
上昇してくるのでこれを基に診断ができるよう
になるかもしれない。ただし今のところ費用
が高額。
※こちらが実用化されれば、より確かな診断が
可能となります。そして、それがきっと適切な
治療・施術に活かされるのではと期待も込めて
取り上げさせていただきました。
◆ バセドウ病による気分性障害なども
あるので、器質的な面への加療も大切である
◆もし周りに希死念慮をお持ちの方がいたら、
かけていただきたい言葉
「伝えてくれてありがとう。あなたのことを
もう少し知りたいので、もう少し話してくれ
ませんか?」
※こちらの言葉がけについては、こんなに
単純なものではありません。しかし事前に準備を
しておくことで、いざというときに大切な方を
守る助けになると思います。そこで今回、
自分の記憶に刻むためにも記載いたしました。
◆喉の違和感に「半夏厚朴湯」が有効な
場合がある
以上が今回私が学会で特に気になった
「鬱」に関する情報でした。
私が実際にオススメしている鬱を抜け出す方法
ここからは、実際に私が患者さんに
オススメしている鬱を抜け出す方法を
ご紹介します。
①何かしら体を動かす
できれば適度な運動。例えば、ランニング、
ウォーキングなど有酸素運動がオススメ
ですが、最初はストレッチでも十分です。
じんわり汗かく位走ってみる、黙々と歩いて
みる。単純作業で、何も考える隙がないもの
が良いです。
現代医療でも、
「うつ病の改善には運動が有効である」と
研究報告がされています。
煮詰まったとき、イライラする、
うつっぽくなっってきた・・・という方、
最後に運動したのはいつですか??
生産性、有益性のないものほど、
実は心の健康に役立ったりするものです。
②朝、日光に当たりましょう!
「朝、日光に当たること」が何となく大事
なのはあなたもご存知かと思います。
では「日光に当たるメリット」をいくつ
知っていますか?
本当にたくさんあります。
朝に日光に当たると分泌されるホルモンが
あります。セロトニンとビタミンDです。
また光を浴びた量に応じてメラトニン
とコルチゾールが分泌されます。
さらにそれらが、体内時計も調節して
くれます。
体内時計の話はよく聞くお話なので、
ここでは省略しますが、何だか聞き
覚えのあるものが4つ出てきましたよね。
・セロトニン:「幸福ホルモン」と呼ばれ、
気持ちをおだやかにしてくれる。
抗うつ剤はセロトニン増強に作用すること
はご存知の方も多いかと思います。
またセロトニンは約95%は消化管に存在
するので、食事内容も影響します。
こちらについては下記の動画にて
解説させていただいています↓
「心を整える食事法1」
https://youtu.be/zFJcFvWniTU
・ビタミンD:これが不足すると、日中に強い
眠気を感じる。ビタミンDが摂れる食物は
サケ-マグロ-サバがおすすめ。
・メラトニン:夜に増える「睡眠ホルモン」。
睡眠の質を高めてくれる。
・コルチゾール:過剰に分泌されると
「ストレスホルモン」になるが、
適量であれば、日中に「やる気」と
「集中力」をもたらしてくれる。
朝にだるさのある方も、日光に当たると
その起き抜けのだるさとれますよ。
ただし、睡眠時間をしっかり取れている場合
であるということもお忘れなく。
上の2つをやってみた、他にも色々やってみた。
それでも「つらい」「しんどい」と言う方、
今こそ休むべき時なのかもしれません。
ずーっと頑張ってきたのだから、
人生に1度や2度の長い休憩はつきものです。
よい心療内科の先生もご紹介いたします。
1度ご相談下さい。