膝の痛み原因と対策「膝の痛みでこんな間違いをしていませんか?」
「膝が痛い…」その時あなたはどうしますか?
・膝の痛み=ただ湿布を貼ればよい。
もしくは、
・膝の痛み=お風呂に入って温めればよい。
他にも、
・膝の痛み=痛い部分をもみほぐす
・膝の痛み=とにかく安静にする
という単純なものではありません。
特に膝が腫れて熱を持っている時には、
お風呂で長湯をしたり、痛い部分をもむと、
さらに炎症が悪化し痛くなります。
このように、膝の痛みは初期対応を間違えると、
大変なことになります。
しかしながら、初期対応をしっかりできると、
最短距離での治療が可能なります。
■第一にしなくてはならないこと
では膝が痛いときにまずしなくてはならないこと。
それは、
・「痛みが発生した思い当たる原因はあるのか?」
・「痛みの性質はどんなものなのか?」
・「膝に熱が有あるのか?無いのか?」
上記を確認して、自分の膝の状態を把握すること。
それが第一にしなくてはならないことです。
膝の痛みは様々な原因から起きますので、
状態を把握した上での対策が明らかに有効です。
また上記の3つの質問にて、
ご自身である程度は膝の状態が把握できれば、
そのポイントを整形外科でお話していただくだけでも、
治療の助けになります。
私が13年の臨床の中で多くの膝の痛みがある方を
診させていただきました。
その方々を通して得られた経験・知識を
総動員して、このブログでシンプルに分かりやすく
膝の痛みに対する対策をお伝えします。
今、膝の痛みでお困りのあなたが、
かつてのようにスタスタと歩けたなら、
そして再び思いっきり走れたなら、
とても嬉しく思います。
■膝の痛みに対する対策の具体的な手順
では自分の膝の状態を把握するために、
具体的な手順は以下のようになります。
①「膝の痛みの原因」を探るためのチェックリスト
を見て、原因を予測する
② 原因ごとの解決策を実行する
の流れになります。
あなたの膝の痛みを治すのに、
これらの情報をぜひご活用ください。
それでは下記に、
膝の痛みが出た際に最低限チェックした方が良いリスト
を載せましたので、チェックをしてみてください。
※まず状況把握と見通しをつけることが、
第一優先なのは先ほどお伝えした通りです。
ですから、整形外科にて検査できると、
「放っておくと歩けなくなるような疾患ではない!」
と確認することが出来て安心です。
ただし、整形外科に行く暇がない忙しい方のために
まずは簡易的な解決策をチェックリストの後に
記載しておきます。
「膝の痛みの原因」を探るためのチェックリスト
《チェックリスト1》
「痛みが発生した思い当たる原因はあるのか?」
□ぶつけたり捻ったりした記憶はある
→打撲もしくは靱帯損傷や骨折している可能性
→自分の意志で動かせない場合は即病院へ
□たくさん歩いたり走ったりした記憶はある
→筋肉疲労・損傷の可能性
→まずは休養し数日経過を診る
→痛みが続けば治療に専念する
□ある日思い当たることなく急に痛くなった
→急性的なので治りやすい傾向
→数日経過を診る
→痛みが続けば専門家に相談する
□前から痛みはあったが最近は特に痛みが増した
→慢性的なので治りにくい傾向
→あまりに繰り返すようであれば治療に専念する
《チェックリスト2》
「痛みの性質はどんなものなのか?」
□痛みはじっとしていてもズキズキ痛い
→内部で炎症が起きている
→抗炎症剤(湿布や塗り薬)にて炎症を抑える
□動き始めが痛い
→関節(骨自体)の痛みの可能性
→1週間以上続く場合は病院へ
□動き始めは良いが、長い時間・長い距離動くと痛い
→筋肉疲労も関与している
→まずは休養し数日経過を診る
→痛みが続けば治療に専念する
□階段の昇り降りが痛い
→階段の昇り方・降り方や負荷(体重)が関係する場合が
多いので、まず休養する
→痛みが継続していたら階段の昇り方と降り方や
負荷(体重)を見直す
□低気圧のときに痛い
→古傷など慢性的な痛みがある方に多いので、
解消するには治療に専念した方が近道になる
《チェックリスト3》
「膝に熱が有あるのか?無いのか?」
※左右の膝を触り比べると分かりやすい
□触ると熱はある
→炎症がおきているので、冷やすべき
□触っても熱はないけど、水が溜まり腫れている
→炎症は強くないので、必ずしも冷やさなくてもよい
□痛いが、熱も腫れもない
→冷やさなくてよい
□触ると芯から冷えている
→温める
■チェックリストを使うとどうなるのか?
以上のチェックリストを使ってもらえれば、
遠回りすることなく、最短距離で膝の治療を
進めることができます。
※このチェックリストと解決策は、
整形外科に行く暇がない忙しい方のための
あくまで簡易的に見るものです。
痛みが長引くようであれば
専門家に診てもらいましょう。
特に要注意が必要な膝の痛みは、
思い当たる原因はなく、
ジッとしていてもズキズキ痛い。
かつ、痛みがいつまで経ってもひいてこない。
こういった場合は、すぐに病院で受診してください。
判断に迷う場合にはメールだと難しいので、
お電話いただければお伝えいたします。
TEL:075-352-1230
■鍼灸院での膝の痛みに対する対応は?
当院によく来られる膝の痛みを抱えている方は、
・成長期の男の子
・スポーツ、トレーニングをされる方
・ご年配の方
などですが、その中でも当院で一番多いのは、
ご年配の方(特に女性)になります。
日常生活において「歩く」という基本動作。
このとき常に使われるのが膝関節です。
膝への負担のかかり方はなので、その人の生活環境・
労働環境によって変わってきます。
例えば女性であれば男性よりも筋肉がつきにくい場所が
あり、その筋肉不足が原因で膝の痛みが生じます。
こういった理由で、膝の痛みの出方は先ほどチェックリスト
でも挙げたように様々なのです。
まずは様々な痛みを分類し、見通しが立つと、
(何からきている痛みなのか?どのくらいで治りそうなのか?が
分かる)気持ちも、そして不思議と痛みも落ち着いてきます。
◎誠心堂にのみや鍼灸院では2つの観点から施術を
していきます。それが以下の二つになります。
①先ほどのように膝自体の状態を把握し進めていく施術
(筋肉にアプローチ)
②脈を診て五臓六腑の状態を把握して進めていく施術
(体質にアプローチ)
それぞれどんなことをするのか?と言いますと、
①膝関節は蝶番(ちょうつがい)のようにまっすぐ
曲げ伸ばしをしておく分には問題はありません。
しかしながら、ひとたび「ねじれ」が生じると
蝶番に負担がかかり痛みが生じます。
つまり膝自体への施術も大切ですが、「ねじれ」を
引き起こしている筋肉を特定し、そこに施術を
していくことは根本の解決につながります。
例えば膝関節の上下や外側の筋肉
(例:大腿四頭筋、前脛骨筋、外側広筋など)の
緊張を緩めると膝関節自体への負担を減らせます。
②そしてもう一つ東洋医学では、こういった膝の痛み
に対する施術でも、脈を診てどこの五臓六腑(肝・心・
脾・肺・腎・胆・小腸・胃・大腸・膀胱・命門)に
原因があるのかを見極め行きます。
例えば・・・
○筋・腱の炎症やかたさは肝を疑います。
肝は「筋」との関わりを持ち、
「疏泄(そせつ)」と呼ばれる
血の循環促進作用があるからです。
○骨密度や軟骨の減少は、腎を疑います。
腎は「骨」との関わり持ち、「蔵精」と呼ばれる
生命力の源(老化に対するアプローチ)がある
からです。
○関節全体の状態・溜まった水は、脾を疑います。
脾は「手足の関節」との関わりを持ち、
「運化」と呼ばれる水の調節作用があるからです。
誠心堂にのみや鍼灸院では膝周囲の筋肉の連動、
そして五臓六腑、2つの側面から膝痛を捉え、
はり・お灸にて治療致します。
「私の膝は鍼灸で対応できるの?」と言ったご質問・
お問い合わせは下記よりお気軽にお問い合わせください。
→https://www.seishindo89.com/inquily/