「妊活」にイイことは?

妊活に【冷え対策】

実際のクライアントから頂いた【妊活で気になること】Q&A

Q:「妊活・不妊にはなぜ温めることが
  大事なの?」

A:「東洋医学と西洋医学、両面から診た理由
  を説明しますね。

 まず東洋医学的に診ると、妊娠する上で重要
 な働きをする『腎』が『冷え』に弱いからです。

『腎』は生命力・生殖器・下半身との
 関連が深いです。『腎』は鍼灸や漢方で不妊
 治療をする際には必ず着目するポイントに
 なります。

 では西洋医学(解剖学)的な理由は?

 西洋医学(解剖学)的に診ると、そもそも卵巣が
 冷えやすい位置にあるから、温めることが大事に
 なります。

 足元からお腹の方まで『総腸骨静脈』という
 太い血管が流れており、その血管は卵巣の
 すぐそばを通っています。

 足が冷たいと、冷たい血液が卵巣・子宮も
 冷やしてしまいます。ですから身体の中でも
 特に足を温めてみてください。」

具体的な冷え対策をご紹介いたします↓↓

 

日本人の平均体温は昔と比べて1℃低くなっている!?

最近では「温活」と言って、身体を温めて
冷えを取ることで、カラダ本来の健康な状態を
取り戻すことが一般的にされるようになって
きました。

日本人の平均体温は50年前と比べると、
1℃近く低くなっているそうです。

また一般的に36.5℃~37℃の体温が
あると免疫力は高まります
逆に35℃台だと、ガン細胞が増殖しやすく
なります。

冷えは、免疫力を低下させ、そのうえ身体の
機能(働き)も低下させます。

例えば、
寒い日に手がかじかむと、指先は動かしにくく
なりますよね?
身体の中だって同じです。
冷えると働きが悪くなります。

だから妊活では、カラダを温め代謝を上げる
ことで、卵巣や子宮の血流を増やして、
卵巣機能や子宮内膜の状態を向上させるべき
なのです。

「冷え対策」「温活」と一言に言っても、
季節によって色々あります。
下記の3つを1つずつご紹介していきたいと思います。

①湿気の多い「梅雨の時期」の冷え対策
②エアコンが難敵「暑い時期」の冷え対策 ※春秋も対応可
③正真正銘「寒い時期」の冷え対策

各季節の冷え対策

①湿気の多い「梅雨の時期」の冷え対策

雨の日「湿気」が多い日に、
冷える・だるい・体調が優れない方は、
身体に何が起きているのでしょうか?

湿気が多いと身体が冷える・だるい・
体調が優れない理由。
それは「湿邪」(しつじゃ)が原因です。

東洋医学の「湿邪」ご存知ですか??

湿気が多いと汗が蒸発しないため、
いつまでも皮膚の上を湿らせて皮膚の
温度が過剰に下がります

このような状態が続くと冷えに始まり
だるさ・肩こり・関節痛など体調を
崩すきっかけとなります。

これが身体が湿邪に侵された状態です。

また東洋医学では特に冷たい飲み物・食べ物
なども「湿邪」とみます。

≪湿気の多い「梅雨の時期」の冷え対策法≫

 ・除湿器を使用する
 ・エアコンのドライ機能を使用する
 ・速乾性のある肌着を着る
 ・汗をまめに拭く
 ・冷たいものを摂り過ぎない

②エアコンが難敵「暑い時期」の冷え対策

夏の時期の冷えと言えば、
エアコンによる冷えが代表的です。

エアコンの風が当たらないように、
オフィスなどで膝掛け・肩掛けを
使われる方も多いですよね。

そういった便利グッズは上手く使いながら、
身体が活動的なこの時期には根本的な冷えの改善を
おすすめしたいです。

根本的な冷えの改善を目的としたもの。
それは「運動」です。
運動きついですよね。。。

きっと妊活しながらお仕事をされている方も
多いかと思います。ですから、その上
「運動をしてください」は自分でも酷なことを
言っているなぁ、という自覚はあります^_^;

それでも私が「運動」を薦めるのは、
ある患者さんの存在を知っているからです。

彼女は長い妊活の末、双子を妊娠しました。
一人でも大変なのに、双子の臨月はお母さんの
お身体には相当な負担がかかります。

そんな大変な状況の中、産前に彼女は大学
病院内の階段を平気で昇り降りして看護師
さん達を慌てさせ、注意されます。

そして無事に出産後も帝王切開から驚異の
回復を見せ、翌日にはスタスタ歩いて
看護師さん達を感心させたそうです。

その頑張り屋のステキなお母さんが妊活中に
「これでもか」とされていたこと。
それが「運動」でした。

産前・出産時・産後はとにかく体力がいります。

胎児の重さ:約3kg
胎盤の重さ:約0.5kg
羊水の重さ:約0.5kg
妊娠によって増加する
子宮・乳房・血液などの重さ:約4kg

これらを合計すると「約8kg」です。
さらに妊娠によるホルモンバランスの変化で
増える脂肪や水分の蓄積があります。

このような身体の状態で産前・出産時に動き、
産後は約3kgの赤ちゃんを抱っこしっぱなし
です。

「運動」は冷えを解消し、お母さんとしての
基礎体力をつけてくれる唯一無二の方法なのです。

運動が与えてくれるメリットについては
お話をさせていただきましたので、

今度は冷え対策としてなぜ運動をした
方が良いのかについて、お話させて
いただきます。

皆さんは「サルコペニア」ご存知ですか?
私はつい最近までこの言葉を知りませんでした。
だからこそみなさんとシェアしたいと思います。

サルコペニアとは:(主に加齢が原因で)筋肉量が
         落ち身体能力が低下すること

これは私を含め30代の方は、他人事では
ありません。意識しておかないとみるみる
筋肉が落ちていくのはこの年代からです。

筋肉量の低下は妊活をはじめ、婦人科全般に
影響があります。

どういうことなのでしょうか?
筋肉は収縮したり緩んだりすることで、
ポンプの役割を果たしています。身体を
動かすとポンプ作用が働き、血流が良くなります

逆に毎日の運動不足が積み重なると、
ポンプ作用は弱くなり血流は勢いを失くし、
老廃物も蓄積されていきます。

女性の場合は特に下半身の筋肉が重要です。
ふくらはぎ・足首の血流が低下し
冷え」や「むくみ」があると、
冒頭で説明した理由から骨盤の中は冷えて、
滞ってしまいます。

それが生理痛・生理不順・更年期障害の元
なるのです。

≪エアコンが難敵「暑い時期」の冷え対策法≫

筋肉の低下を防ぐには・・・
もちろん、走る・歩く・筋トレが出来ると
最高です!…が、なかなかお時間が
取れない場合には、まずはストレッチでも
十分です。
そこで取り組んでいだきたいのが、2つ。

①ふくらはぎを両手で包み込むように
 上から下にほぐす×3回 → 片手の親指と
 人差し指でふくらはぎを下から上に持ち上げるように流す×4回

②足指の間に手指を挟み込み足首をグルグル回す×左右10秒ずつ 

がおすすめです。
文字だけだは難しいですよね。。。
分からない方は遠慮なくお聞ください☆

他にも
・イオンの中をお散歩もおすすめ。
(京都の方は桂川イオンが広いので◎)

ちなみに
当院の女性患者さん達の間で流行っている
YouTubeエクササイズも一応、ご紹介させて
いただきますね。私もやってみましたが、
かなりキツイです…(>_<)

Marina Takewaki」さん

で検索されてみてください。
自宅で出来るエクササイズを分かりやすく
動画にまとめていらっしゃいます。
  ↓↓
https://youtu.be/pBo_DjHqVws

まずは3分!本当にきついので(笑)
短い時間のものがおすすめです!

③正真正銘「寒い時期」の冷え対策

寒い時期、みなさん暖房はどうされてますか?
エアコン・ファンヒーター・ストーブなど
みなさんそれぞれお使いだと思います。

そこで今回は健康的な暖房器具についても
お伝えしていきます。

健康的な暖房器具とは?

部屋の中を快適にいつも通り動けるように
するのが、健康的な暖房器具です。
ついつい一箇所にずっと留まってしまうもの、
身体の一箇所に熱をこもらせるものは
オススメ出来ません

電気カーペットコタツ電気毛布
カイロの貼りっぱなしなどは心地良いですが、
身体本来の活動性を低下させます。

本来、身体は自分で温める力を持っています。
暖房器具・温活グッズはあくまで補助として
上手に使いましょう。

東洋医学では極端は大敵です。
温活だって中庸(ほどほど)が望まれます。

まとめ

以上が季節ごとの冷え対策になります。

冷え対策も考慮した、
妊活中におすすめの食事についてのブログは
こちらです
   ↓↓↓
【妊活】おすすめの食事

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疑問がスッキリ解決し、ストレスが少しでも減って
あなたの妊活がさらに一歩前に進みますように。